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2017年 ローレル賞贈呈式を開催(東日本旅客鉄道E235系 2017.9.30) [2017.10.01]

2017年鉄道友の会ローレル賞に選定された東日本旅客鉄道E235系電車に対する贈呈式が、9月30日(土)に東京総合車両センターで開催されました。

左から、久保副会長、須田会長、表彰状を手にする市川鉄道事業本部運輸車両部長、記念盾を手にする齊藤東京総合車両センター所長

E235系は昨年の3月に、量産先行車が山手線で営業運転を本格的に開始し、今年の5月以降、量産車が順次投入され、2020年の春ごろまでに、これまでのE231系500番代と置き換える予定になっています。

贈呈式は、東京総合車両センターの新系列東棟の大井町駅方で開催されました。式典会場ではE235系01編成の11両を目の前にして、ご来賓の方々、JR東日本の本社、東京支社、東京総合車両センターの幹部の方々および鉄道友の会の役員関係者の合計約30名が席に着き、そのすぐ後ろにプレスエリア、そしてその後方の両サイドに50名の会員が集まり、14時から式典が始まりました。

まず鉄道友の会須田会長から、「E235系は、これまでの車両に比べて、非常にきめ細かい改良がされている。安全・安定そして快適な車両であることは言うまでもなく、お客さまのニーズを分析し、取り扱いに当たる現場の方々の意見も十分に聞いて、いろいろな工夫がされている。安全面で言うと、例えば、隅柱の強化、戸閉装置の改良など、またお客さまとの対話、ということにも力を入れている。自分もこの電車に乗ると、何か新しい時代に入ってきた感じがする。山手線では50編成のうち、すでにE235系が8編成となり、近いうちに全てが置き換わると聞いている。全国の大都市圏に新しい風を吹き込むような電車である。関係者のこれまでのご労苦に感謝する。」との挨拶がありました。

挨拶する須田会長

次に来賓を代表して、E235系の車両メーカーである総合車両製作所常務取締役新津製造部長の橋爪 進様から、「この車両の製造に携わっていて、未来を作っている、という気がしていた。今、E235系の01編成の量産先行車を前にして、いろいろな思い出がよみがえる。当時はJR東日本の新津車両製作所として製造を開始し、車両の前面に関しては実物大のモックアップを製作して、乗務員の皆さん、メンテする皆さん、そしてデザイナーの方などの意見を聞きながら検討を進めた。乗務員室も女性の進出が多くなり、機器配置なども一から見直し、日よけもカーテン方式にした。E235系の量産をこれからも進めていきたい。」とのご祝辞がありました。

橋爪総合車両製作所常務取締役新津製造部長

そして、選考委員会の加藤委員長からは、「2016年1月から12月までにデビューした車両の中で13車種が候補車両となったが、会員の投票結果を参考に選考委員会で慎重な審議を進めた結果、E235系が、次世代半導体のSiC素子の採用、新しい列車情報管理装置の導入など、安全性、快適性、信頼性、省エネ性のさらなる向上が高く評価されローレル賞に選定された。」との選考経過報告がありました

加藤選考委員長による選考経過報告

その後、表彰状と記念盾の贈呈に移り、まず表彰状が須田会長から市川東太郎鉄道事業本部運輸車両部長へ、続いて記念盾が久保副会長から齊藤庄一東京総合車両センター所長へ手渡されました。関係者による記念撮影の後、受賞者を代表して市川部長から、「栄えあるローレル賞を受賞することができ、感謝している。日本を代表する車両を作ろう、という思いでやってきたが、「人と人をつなぐ」「人と社会をつなぐ」という今回の車両のコンセプトは、作っていく上でも大事なことであった。特に、未来に向けての車両、という意識を持って作ってきた。さらにレベルを上げていきたい。」とのご挨拶を頂きました。

須田会長から市川東太郎鉄道事業本部運輸車両部長へ表彰状贈呈

久保副会長から齊藤庄一東京総合車両センター所長へ記念盾贈呈

市川鉄道事業本部運輸車両部長

続いて関係者によるテープカットが行われ、最後にE235系の高らかな警笛が鳴り響き、贈呈式を終了しました。

関係者が集まりテープカット

式典終了後、上収容線に移動し、35番線に留置されたE235系04編成の前で集合写真を撮影し、その後、編成写真・形式別写真の撮影会を行い、16時ごろに終了しました。今回は天候にも恵まれ、皆さん良い写真が撮れたことと思います。
今回の贈呈式の開催にあたり、多大なご配慮をいただきました東日本旅客鉄道株式会社の関係者皆様に、厚くお礼申し上げます。

撮影会ではE235系04編成を撮影

10号車のうち、完全新製のサハE235形500番代を記録することができた

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