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年頭にあたって(会長 佐伯 洋) [2023.1.01]

鉄道友の会の会員の皆様、あけましておめでとうございます。

2023年の新たな年を迎え、まずは今年一年の皆様方のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

昨年は、2020年当初から引き続く新型コロナウイルス感染症問題に加え、ウクライナにおける武力紛争や生活物価の高騰など、我が国だけでなく全世界的に不安な情勢が勃発しております。一方、年末にはサッカーFIFAワールドカップにおける日本チームの活躍に多くの国民の皆様が勇気付けられたのではないかと思います。

鉄道の世界では、昨年9月の西九州新幹線の開業など鉄道ファンのみならず、鉄道利用者の皆様にとっても嬉しい話題の多い年であったと思います。また、全国で数多くの素晴らしい新型車両が営業運転を開始しており、鉄道友の会としてもブルーリボン賞・ローレル賞の候補車両の選定にまた会員の皆様方の頭を悩ませることになりそうです。私自身、昨年のブルーリボン賞・ローレル賞の贈呈式に会長就任後初めての出席をさせて頂きましたが、いずれの式典においても受賞された鉄道事業者の幹部を含めたすべての皆様方に大変に喜んで頂けていることを目の当たりにして、これらの顕彰活動を通じてこれまで鉄道友の会が果たして来た大きな社会的役割について改めて認識を新たにいたしました。

鉄道友の会の大多数の会員の皆様方にとって、鉄道という存在は単に趣味の対象というばかりではなく、会員の皆様方の人生のなかにおける大きな「彩り(いろどり)」となっているのではないでしょうか。そういう意味で、会員の皆様は鉄道友の会に所属することにより、本部や各支部・研究会の諸活動に参加するなかで鉄道を趣味とする同志との交流を通じて、それぞれの鉄道に対する認識や造詣をより深めるという大きな楽しみを味わっていらっしゃることと思います。

しかしながら、私は鉄道友の会の活動目的はそれだけではないと考えております。会員の皆様方が「鉄道」から与えられた多くの楽しみや味わい深い喜びに対応して、「鉄道」に感謝を示し、また、それに対しての何らかの恩返しをすることも、鉄道を趣味とする者の大きな役割であると思います。鉄道友の会における顕彰活動は、そのような鉄道に恩返しをするための大きな社会的役割の一つです。ただ、それだけではなく鉄道友の会として、さらにもっと果たすべき役割もあるような気がしております。会員の一人一人の個々の活動では、鉄道のためにと言っても限界があると思います。せっかく約三千人を擁する会員組織の鉄道友の会をこれまで歴年の役員・会員の皆様方に築いて頂いたのですから、これからは「どうすれば鉄道友の会が本当に鉄道の役に立つ組織になり得るか」という命題について、会員のみんなで考えていければと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。

最後にあらためて、今年一年が皆様にとって、また、鉄道にとって真に良い年になりますことを心より念じて新年のご挨拶といたします。

鉄道友の会会長  佐伯 洋

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